セイス・コリード

セイス・コリードSeis corrido は、トレスで演奏されるゴルペのひとつで、D – G – A7 – A7というコード進行は、カリブ海諸国で非常によく用いられるものである。

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以下、セクションに分けて、ゆっくりと(100BPM)メロディーを提示する。はじめに、セグンデーオなしで演奏し、次にセグンデーオを挿入する。練習の手順としては、まずセグンデーオを抜いてメロディーをしっかり把握した上で、セグンデーオ入りのバージョンに進むことが推奨される。最後に、3つ目のバージョンは、200BPM、つまり、ゆっくりめのゴルペの速度で演奏される。

セイス・コリードのA-Bセクション

セクションAは、イントロである。

seis corrio 1

第13小節に和音弾きが見られるが、この意味は以下である。つまり、4弦から2弦まで三音は、1弦の音によりかかる装飾音であり、1弦の音が小節の頭(ビートポイント)に一致する。厳密には、はじめの三音は、1弦の音が小節の頭に間に合うように、直前の小節の終わりに弾かれ始めるということになる。これを守らないと、リズムがずれてしまうので注意が必要である。初心者は、この装飾音を省いて、1弦だけを弾いても問題ない。

pajuela con acorde

スタッカート

すでに押さえている音をスタッカートにする場合は、押さえている指を弦から離れない程度に軽く上げる。開放弦の音をスタッカートする場合は、弾弦した直後に何らかの指で触れて、弦の振動を止める。次に押さえる箇所でこれをするのが望ましい。

セイス・コリードのCセクション

seis corrio c

ここでは、スウィープピッキングが功を奏する。

セイス・コリードのDセクション

seis corrio d

ここでは、1弦のアップピッキングをしっかり上まで行うことにより、次のピッキングが容易となる。ここで見られるように、2小節からなる6拍を、2拍×3に分けることをヘミオラといい、ホローポではよく使われる手法である。

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